
キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、キュービクルについての情報や「キュービクル回避」について私が担当した事例などをまじえ詳細をご紹介していきます。
前回キュービクルの設置に関して、法的にやらなければいけないことを一覧にしました。
月次点検、年次点検などしっかりしなければならないですよね。
今回は、キュービクル点検を怠った場合に実際に起こるリスクを、専門家の視点と実例を交えながら解説します。
「うちは問題ないから」「業者任せだから」と油断していると、思わぬトラブルや多額の損害を招く可能性があります。
この記事では、キュービクル点検を怠った場合に実際に起こるリスクを、専門家の視点と実例を交えながら解説します。
キュービクル点検を怠ると、何が起こるのか?
電気火災のリスク:最悪の場合、店舗消失も?
絶縁劣化や接触不良が発生しても、未点検なら気づけません。
そのまま放置すると「ショート→火花→発火」という最悪のパターンに。キュービクル火災は一度火がつくと消火が難しく、被害は甚大です。
【事例】
ある地方都市のベーカリーで、長年点検されていなかったキュービクルから漏電が発生。
深夜に火災が起き、店舗だけでなく隣接するテナントにも延焼。復旧には1年以上かかり、損害額は1億円を超えました。
営業停止リスク:売上ゼロの日々が続く
電気トラブルが起これば、当然営業は停止に。
しかも電力会社から「危険設備」として送電停止されることもあります。修理や設備交換に数ヶ月を要するケースもあります。
【事例】
カフェ店でキュービクルの漏電警報を無視し続け、設備故障。
一時停電→営業できず→工事完了までに2ヶ月閉店、売上損失額は推定800万円。
法的責任リスク:オーナーの個人責任もあり得る
設備事故による第三者被害(例えば隣の店への延焼など)が出た場合、損害賠償請求されるリスクが。
管理義務違反に問われれば、オーナー個人に責任が及ぶケースも。
設備点検は「努力義務」ではなく、「義務」である場合が多いので要注意です。
保険金が下りないリスク
火災保険に入っていても、「適切な点検を怠った」と認定されると保険金が支払われないことがあります。
事故調査で「定期点検記録を提出してください」と言われるのが一般的です。
記録がないと、「過失あり」とみなされるリスク大きくなります。
まとめ
「うちは大丈夫」と思っていても、キュービクルの中では劣化が進んでいるかもしれません。
点検を怠ることで、火災・営業停止・多額の賠償責任・保険不支給といった、取り返しのつかない事態に発展するリスクが潜んでいます。
点検報告書はきちんと保管し、いざというときの備えにしてください。
お読みいただきありがとうございました!


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※キュービクル回避ネットを運営する株式会社グローアップは電力会社です。