キュービクルに関するQ&A
キュービクル質問集






質問1
キュービクルって何?
キュービクルとは、高圧の電気を受け入れ、建物で使える電圧に下げる装置をまとめた箱型の設備のこと。正式名称は「高圧受電設備」で、変圧器(トランス)や遮断器などが一体化されています。コンパクトに収められていることから「キュービクル式」と呼ばれています。
質問2
キュービクルが必要だと言われたけどなぜ?
契約電力が50kWを超える場合は、「高圧受電契約」となり、自社でキュービクルを設置して電気を受ける必要があります。業務用エアコンや業務用厨房、EV充電設備などを多く使う施設ではこの範囲に入ることが多いです。
質問3
キュービクルがあると何が違うの?
キュービクルがあることで、高圧で受けた電気を自社で変圧し、安定的かつ大量に電力を使えるようになります。逆にいうと、大きな設備や複数フロアの建物で安定供給するためには必要な装置です。
質問4
キュービクルの設置って義務なの?
50kWを超える契約電力を必要とするなら、法的義務として設置が必要になります(電気事業法に基づく)。契約電力が50kW以下であれば低圧契約となり、設置義務はありません。
質問5
キュービクルがあると電気代は安くなる?
電気単価は高圧契約の方が低圧よりも安い傾向があります。ただし、キュービクルの設置・保守コストがかかるため、電気使用量が少ないと逆に割高になるケースも多いです。
質問6
キュービクルなしにする方法はある?
あります。代表的なのは「電子ブレーカー」です。契約電力を50kW未満に抑え、低圧契約にすることでキュービクルを不要にできますが、機器の使用制限や調整が必要な場合もあります。
質問7
キュービクルってどこに置くの?
基本的には建物の外部(屋上・建物脇など)に設置されます。スペースや騒音、安全性を考慮し、専門業者が設置場所を決定します。防水・防塵対策も必要です。
質問8
キュービクルって高いの?
一般的な価格帯は300万円〜1000万円以上。容量や機能、設置場所の難易度によって価格は大きく変動します。設置工事や保守も含めると初期投資は高めです。
質問9
キュービクルのメンテナンスって必要?
はい、年次点検・絶縁診断・部品交換などの保守管理が法令で義務付けられています。メンテナンスを怠ると故障や火災のリスクも。
点検費用は年10万〜30万円程度が目安です。
質問10
キュービクルとトランスって違うの?
はい。トランス(変圧器)はキュービクル内部の一部の機器です。キュービクル=箱、トランス=中の重要部品、というイメージです。キュービクルにはほかにも遮断器や避雷器などが入っています。
質問11
なんでウチはキュービクル必要なの?
契約電力の大きさ、または電力会社が指定する受電方式が原因です。たとえば3階建てビル・飲食店舗3つ・エレベーター有などでは50kWを超えやすく、キュービクルが必要になります。
質問12
キュービクルの寿命ってどれくらい?
おおよそ20〜30年が目安とされています。ただし、使用環境やメンテナンス次第で前後します。部品単位での交換や更新が必要になることも。
質問13
キュービクルいらない業種とかある?
あります。小規模店舗・事務所・理美容室・学習塾など、電力使用量が小さい業種では不要な場合が多いです。省エネ機器導入で、必要なくなるケースもあります。
質問14
キュービクルって場所とらない?
最低でも1.5〜3㎡以上のスペースが必要です。屋上や建物裏に置く場合、避難導線や法的基準もあるため、事前に現地調査が必要です。
質問15
電子ブレーカーにしたらキュービクルいらないの?
はい、契約電力を低く抑える設計ができれば不要になる可能性があります。ただし、同時使用機器数に制限が出る可能性があり、業務に支障がないか事前確認が必要です。
質問16
キュービクル壊れたらどうなるの?
建物全体が停電します。電力の安定供給ができなくなるため、早急な修理が必要です。保守契約があれば、緊急対応で迅速に修復してもらえます。
質問17
高圧契約ってキュービクルが必須?
はい。高圧(6.6kV)で電気を受ける契約の場合、自社で変圧設備(キュービクル)を設置することが必須です。電力会社は原則として低圧に下げて供給はしません。
質問18
キュービクルって自分で買うの?リース?
両方あります。初期費用を抑えたい場合はリースも可能。月額数万円〜で契約でき、メンテ込みのプランも多くあります。ただし長期的には買い取りの方が安くなることも。
質問19
キュービクルの工事ってどれくらいかかる?
通常、1〜2ヶ月の設計期間と、設置工事に1〜2週間程度。ただし、電力会社との協議や申請があるため、トータルでは3ヶ月程度かかることもあります。
質問20
太陽光つけたいんだけど、キュービクル関係ある?
あります。太陽光の発電規模や接続方式によっては、キュービクルが必要になるケースも。特に「高圧連系」の場合、電力系統との接続にキュービクルが求められます。逆に低圧連系であれば不要な場合もあります。
質問21
キュービクルって中古でも大丈夫?
中古のキュービクルはコスト削減に有効ですが、整備内容や安全性、電力会社の審査への対応が重要です。信頼できる業者から購入し、点検記録や保証内容を必ず確認しましょう。
質問22
キュービクルって火事の原因になることあるの?
~設備火災のリスクと対策~
キュービクルが火災の原因になることはあります。主な原因は経年劣化やメンテナンス不足、施工不良など。定期点検や環境配慮、更新計画を通じてリスクを抑えることが重要です。
質問23
キュービクルの点検ってどんなことをしているの?
キュービクルの点検では、絶縁抵抗測定や外観確認、温度・電圧チェックなどを行い、火災・感電リスクを未然に防ぎます。専門資格を持つ電気主任技術者による定期的な点検が法律で義務づけられています。
質問24
キュービクルに保険って必要?
キュービクルは火災・漏電などの事故リスクを伴うため、設備保険や火災保険への加入が推奨されます。万一の修理・交換費用や営業損失を補償する備えとして、保険の活用は“事業継続”の視点からも重要と考えられます。
質問25
キュービクルの音がうるさいんだけど大丈夫?
~運転音の正体と異常の見分け方~
キュービクルの「ブーン」という音はトランスの正常な動作音ですが、異常音や振動を伴う場合は故障の兆候かもしれません。音の種類と発生場所に注意し、違和感を感じたら専門業者に点検を依頼しましょう。
質問26
キュービクルの周りって立ち入り禁止なの?
キュービクル周囲は感電・火災リスク防止のため原則立ち入り禁止です。
法令で点検・保守用スペースを確保する義務があり、可燃物の放置もNGです。立ち入りの管理は所有者の責任になります。
質問27
電力会社との関係でキュービクルって何か変わるの?
高圧受電の契約ではキュービクルは基本的に需要家側の所有物です。
電力会社は供給点までが責任範囲です。保守や更新は所有者の責任ですので、契約内容と連系協議を正しく理解することが重要です。
質問28
キュービクルって災害に強いの?
キュービクルは屋外設置が多く、地震・風水害の影響を受けやすい設備です。防水・耐震・落雷対策や定期点検でリスクを抑え、被災時の事業継続計画にも備えましょう。
質問29
キュービクルとブレーカーってどう違うの?
キュービクルは高圧電力を受電し変圧・分配する設備全体を指し、ブレーカーはその中の遮断器部分のこと。用途・機能・点検範囲が異なるため、違いを知ることで安全管理がしやすくなります。
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