キュービクルって自分で買うの?リース?

「キュービクルって高いんでしょ?」「自分で買わなきゃいけないの?」「リースって選択肢もあるって聞いたけど……」
──そんな疑問を抱える事業者は多いはず。この記事では、キュービクルの購入とリース、それぞれのメリット・デメリットを比較し、どんなケースでどちらを選ぶべきかを解説します。

キュービクルは“自前”で準備するのが原則

まず基本を押さえておきましょう。
高圧契約を結ぶ場合、キュービクル(高圧受電設備)は、原則として需要家(事業者)が所有・設置・管理することが求められます。
つまり「自分で用意する」ことが前提です。

ただし、その手段は以下の2通りがあります。

  • 自社で現金または借入で購入
  • 専門業者からリース契約で導入

購入する場合の特徴

【費用感】
初期導入費用は300万〜800万円程度(容量・仕様により大きく変動)
工事費、設計費、申請費も別途必要

【購入した場合のメリット】
設備の所有権が自社にある
減価償却資産として会計処理ができる
長期的に見ればコストが割安になりやすい

【購入した場合のデメリット】
初期費用が非常に大きい
メンテナンス・点検責任が自社にある
経年劣化により将来的な更新費用が発生

資金力があり、長期安定運営を見込む施設では、購入による所有メリットが活きてきます。

リースする場合の特徴

キュービクルのリースは、近年増えてきた選択肢です。以下のような形で提供されます。

【契約形態】
5〜10年の長期リース契約
月額数万円〜十数万円(設備容量により変動)
保守・点検付きのフルメンテナンス契約が一般的

【メリット】
初期費用を抑えられる(ゼロ円導入も可能)
メンテナンス・点検は業者が一括対応
更新時の交換や撤去もスムーズ

【デメリット】
トータル費用は購入より高くなる傾向
所有権が業者にあるため、自由な改修・売却が難しい
中途解約の制約がある場合も

特に開業初期の事業者や複数店舗展開を見込む企業には、キャッシュフロー面でリースが有効になる可能性が高いです。

どちらを選ぶべき?判断のポイント

以下の観点を判断の参考にしてみてください。

判断軸購入がおすすめリースがおすすめ
初期資金に余裕あるない
長期運営計画10年以上5~10年程度
保守の社内対応可能不安あり
会計処理の自由度欲しい簡便性重視
複数店舗導入一括購入も可能拠点ごとにリース展開

導入後の運用にも影響

リース契約の場合、定期点検や年次報告書作成も委託されていることが多く、管理の手間が軽減されます。

一方、購入している場合は、社内で保守会社との契約や報告義務の管理が必要になります。運用面の負担やリスク管理体制も事前に検討しておきましょう。

最近は“設置からリースまで一括”の業者も

「よく分からないまま高額な設備を買わされてしまった」という声も少なくない中、近年では以下のようなサービス提供も増えています。

初期相談・設計・設置・リース手配までワンストップ対応
設備の性能や設置条件を比較してくれるプラットフォーム型業者
法定点検・トラブル対応込みの月額制パッケージ

導入前の見積もり段階から複数業者の比較を行うことが重要です。

まとめ

キュービクルは高額な設備ですが、「購入」と「リース」、どちらにもメリットがあります。
事業のステージ・資金状況・保守管理体制に応じて、自社に合った導入方法を選びましょう。
“設備投資=買うしかない”という先入観にとらわれず、柔軟な選択肢の中から、最適な導入プランを検討していくことが求められます。

キュービクルの設置に迷ったらまずは当社にお問い合わせください!