キュービクルを撤去する時の費用ってどれくらい?
店舗の閉店や移転、電力契約の変更などを機に、「キュービクルを撤去したい」と考えるケースがあります。
設置の際には多額の工事費がかかったキュービクルですが、撤去にも当然費用がかかります。
本記事では、そのおおまかな費用感や注意点、見積もりのポイントなどを詳しく解説します。
撤去費用の目安:30万円~100万円以上も
キュービクルの撤去費用はケースバイケースですが、目安としては 30万円〜100万円程度 になることが多いです。
- 小規模な機器(例:40kVA以下)で簡易的な設置→30~50万円程度
- 中規模の設備(例:100kVA前後)で重量物搬出が必要→50〜80万円程度
- 大型キュービクル(例:300kVA以上)+基礎工事含む→100万円以上になることも
※あくまで目安です。
費用には次のような項目が含まれます。
- 高圧受電設備の停止作業(電力会社への申請含む)
- キュービクル本体の解体・撤去
- 重機やクレーン車などの搬出機材費
- 高所作業・養生の安全対策
- 電線・ケーブル・配管の処理
- コンクリート基礎の解体・整地(任意)
- 廃棄物の産廃処分費
キュービクルの「所有者」が費用を負担する
設置時にキュービクルを「自己所有」で導入している場合、その後の撤去費用も基本的に所有者負担です。リース契約や借用物であれば、リース会社や電力会社との契約条件により撤去の扱いが異なるため、事前確認が重要です。
補助金や助成金が使えるケースも
老朽化した設備の撤去・更新に対し、自治体や省エネ関連の補助金が活用できるケースがあります。特に省エネ設備への切り替えや、電力契約変更に伴う更新であれば、タイミングによっては 工事費の一部を補助してもらえる可能性があります。
→ 補助金の例
- 中小企業省エネ補助金
- 地方自治体の設備撤去支援金
- 電力会社の設備更新促進キャンペーン など
工事の際の注意点
撤去は「単純に外すだけ」で済むケースばかりではありません。以下のような注意点があります。
- 電力会社への事前申請が必要(1~2ヶ月前)
- キュービクルの設置位置によっては足場・重機が必要
- 周辺の建築物や配線への影響確認が必要
- 撤去後に新しい設備を入れるなら電力設計の再構築も必要
撤去後のスペース活用を考えている場合は、配管やコンクリート基礎をどうするかも検討ポイントです。
見積もりは複数社に依頼しよう
費用は業者によって差が出やすく、また現地状況によって大きく前後します。
そのため、少なくとも 2〜3社から相見積もりをとることをおすすめします。
比較時のチェックポイント
- 総額だけでなく「内訳」を明示しているか
- 電力会社との調整費用は含まれているか
- 処分費(産廃)が別途になっていないか
- 補助金の申請支援が可能か
撤去のタイミングと契約変更にも注意
キュービクル撤去は、「高圧受電契約を低圧に切り替える」といった電力契約の変更とセットで進めることが多いため、電力会社とのスケジュール調整が必要不可欠です。
例えば、切り替えのタイミングによっては月額基本料金の二重発生が起きてしまうリスクもあるため、「いつ撤去するか」「いつ新契約に移るか」は慎重に計画を立てましょう。
まとめ
キュービクルの撤去費用は数十万円〜100万円以上と高額になる場合もあり、撤去の際には申請・安全対策・廃棄処理などさまざまな工程が必要です。
所有者の負担となることが基本であるため、補助金の活用や複数社への見積もり依頼を行い、計画的な撤去を進めることが大切です。
もし撤去を検討しているなら、まずは専門業者に現地調査を依頼し、費用の全体感をつかむところからスタートしましょう。
キュービクルの設置に迷ったらまずは当社にお問い合わせください!
