分電盤とキュービクルの違いって何?

電気設備の話になると、「分電盤」や「キュービクル」といった用語が出てきます。
どちらも電気を扱うための装置ですが、実は役割も設置場所もまったく異なります。この記事では、電気工事業者さんと話すときにも困らないように、それぞれの違いをご紹介します。

分電盤とは?

店内の「電気の分配係」
分電盤は、お店の中にある電気の“司令塔”のような存在です。電力会社から届いた電気を、照明・オーブン・冷蔵庫・レジなど、それぞれの設備に振り分ける役目を担っています。

ここがポイント

  • 一般的には室内に設置される
  • ブレーカー(安全装置)もここに集約
  • 契約電力が「低圧」の場合は、分電盤だけで完結する

キュービクルとは?

外で大活躍する「変電設備」

キュービクルは、電柱から届く“高圧”の電気を“低圧”に変換する装置です。主に大型店舗や工場、ビルなど「高圧契約」をしている施設に必要なものです。屋外に設置される、金属製の大きな箱がキュービクルです。

ここがポイント

  • 専門資格者による点検が必要(年2回以上)
  • 外に設置される専用設備(設置面積も必要)
  • 高圧から低圧に変換する変電機能を持つ
  • 設置・保守に費用がかかる

比較すると

分電盤キュービクル
目的電気の分配・制御高圧電力の変圧・供給
設置場所室内(厨房やバックヤード)屋外(店舗の裏や敷地の隅)
対応する電圧低圧(100V・200V)高圧(6600V)
必要な契約低圧契約高圧契約(キュービクル必須)
メンテナンス基本不要年2回以上の法定点検が必要
導入コスト比較的安価数百万円規模+ランニングコスト

まとめ

簡単に言えば

  • 分電盤=お店の中で電気を分ける
  • キュービクル=お店の外で電気を整える

どちらも「電気を使う」ために欠かせない存在ですが、扱う電圧や役割が違います。「なんだか電気代が高くて…」と思ったとき、まずは自分のお店がどちらの契約で、どの設備が必要なのかを見直すと、コストダウンの糸口になるかもしれません。

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