キュービクルに害虫や小動物が入るとどうなる?
キュービクルは屋外に設置されることが多く、構造上わずかな隙間があることから、虫や小動物が侵入することがあります。
「たかが虫くらい」と思うかもしれませんが、実は大きな事故につながるケースも。
本記事では、侵入のリスクと実際に起きたトラブル、予防策までを詳しく解説します。
害虫・小動物の侵入経路
キュービクルは気密構造ではなく、熱を逃がすための通気口やケーブル引き込み口など、外部とつながる隙間があります。
ここから以下のような生物が侵入しやすくなります。
- クモやゴキブリ、ムカデなどの虫類
- ネズミ、イタチ、トカゲなどの小動物
- 鳥のヒナが巣を作ってしまうケースも報告あり
実際に起きたトラブル事例
- ネズミが配線をかじり、短絡(ショート)して停電
- 雨宿りに入り込んだ鳥が感電して火災事故に
- ゴキブリがブレーカーの接点に入り込み絶縁不良を起こした
- ハチが巣を作り、点検作業者が刺されて業務中断
これらの被害は、設備だけでなく人にも危害を及ぼす可能性があります。
侵入がもたらすリスク
- 感電・漏電・ショートによる設備トラブル
- 点検・保守作業の遅延、作業員の安全リスク
- 一時的な営業停止や設備停止による損失
- 保安協会や電力会社からの是正指導
特にネズミの被害は深刻で、ケーブルを齧られて内部で火花が出るケースが多発しています。
予防策と管理ポイント
- 防虫ネットの設置:通気口やケーブル引き込み口に金網やパッキンを設置
- 忌避剤の活用:ネズミ用スプレーや虫除け剤を定期的に使用(電気機器に影響しないタイプ)
- 定期的な点検と清掃:巣やフンなどを早期発見できるように
- 扉の施錠・密閉:扉のパッキン破損は早めに交換を
- 周囲の環境整備:キュービクル周辺に雑草やゴミがあると生物が集まりやすくなるため、清潔に保つことが大切
万が一、侵入されたら?
- 感電やショートの可能性があるため自分で中を開けないこと
- すぐに電気保安業者または管理会社へ連絡し、点検と清掃を依頼
- 設備に異常がない場合も再発防止策を徹底することが重要
まとめ
キュービクルへの害虫・小動物の侵入は、思わぬ事故や停電、火災の原因になります。未然に防ぐためには、定期的な点検と環境整備が必須です。
防虫ネットや忌避剤の活用など、専門業者と連携しながら“侵入させない設備づくり”を意識しましょう。
キュービクルの設置に迷ったらまずは当社にお問い合わせください!