キュービクルって省スペース化できる?─限られた敷地での設計ポイントと最新動向は?
「敷地が狭いからキュービクルを置けないかも…」「省スペース化できないの?」
小型店舗や狭小地での高圧受電設備設置は、オーナーの大きな悩みの一つです。
実は設計とレイアウト次第で、キュービクルは無駄なく配置できます。本記事では、省スペース化の方法と注意点を解説します。
キュービクルは意外と“オーダーメイド”
以前の記事でもお伝えしましたが、キュービクルは基本オーダーメイドになります。
- 変圧器・遮断器・計器盤の構成によりサイズは柔軟に変えられる
- 不要な機能を省き、必要最小限でユニット化する例も
- コンパクト型キュービクル(省スペース仕様)を選べば設置面積を縮小できる

屋上設置で敷地を節約
- 地上にスペースが取れない場合、屋上設置を検討する手も
- 耐荷重確認と防水処理が必須
- 振動対策・防音対策もあわせて計画する
- ビルオーナーと共有部管理の調整が必要

設置基礎の工夫
- 耐震・防水を兼ねた“かさ上げ設置”をすると排水経路を確保しやすい
- 点検作業の動線を確保しつつ、周囲のデッドスペースを減らせる
- 配管・配線経路を最短にし、無駄な配線スペースを抑える
最新の省スペース型製品例
- 横長・薄型のモジュール型
- 高効率トランス内蔵で容積を約20〜30%削減
- 太陽光連系や避雷器などの周辺機器を一体化したオールインワン型
省スペース化の注意点
- 「小さくしすぎて点検できない」→ 電気設備技術基準で、前面・側面の作業スペースを確保する義務あり。
- 「壁際に詰めすぎて熱がこもる」→ 排熱ルートと換気は省スペースでも最優先。
- 「将来の容量アップに対応できない」→ 余裕を持った設計が、結果的にコスト削減につながる。
設計時に相談すべきこと
- 必要な容量と将来の拡張計画
- 敷地形状・建物構造と干渉しないか
- 防音・防振・排熱の対策
- 近隣住民や歩道への影響(景観規制がある地域も)
まとめ
キュービクルの省スペース化は、“安全性・点検性・拡張性”の3つのバランスがカギです。
「狭いから無理かも…」と諦める前に、コンパクト型や屋上設置など複数案を比較して、最適解を探しましょう。
オーダーメイドだからこそ、設置環境に合わせた柔軟な選択が可能です!
キュービクルの設置に迷ったらまずは当社にお問い合わせください!