店舗をやめたらキュービクルはどうするの?

「店舗を閉めることになったけど、キュービクルはどうすればいい?」「売ることはできる?」
閉店や移転時に意外と困るのが高圧受電設備の扱いです。放置はトラブルのもとです。この記事では、店舗閉鎖時の正しいキュービクルの処分方法とポイントを整理します。

3つの選択肢

1.撤去して廃棄

設備の解体、配線撤去、基礎コンクリート処理まで含む
法令に従った絶縁油処理やPCB処理が必要

2.撤去して廃棄

居抜きで次のテナントに引き継ぐ
中古設備としてリユース販売する場合も(ただし状態と需要次第)

3.リースなら返却

リース契約なら撤去・返却が条件
解約違約金が発生する場合もあるので契約書を確認

放置はデメリットしかありません

  • 固定資産税が継続発生する
  • 劣化で漏電・火災リスクが残る
  • 原状回復義務違反で退去トラブルに
  • PCB含有の古い設備を放置すると罰則対象になることも

撤去費用の目安

  • 小型でも数十万円、大型なら数百万円規模
  • 絶縁油の処理費、廃材処分費を含める
  • PCB含有機器は専門業者による特別管理産廃処理が必要

譲渡するときのポイント

  • 次の入居者が高圧契約を希望するか確認
  • 電力会社の供給契約変更手続きが必要
  • 機器の状態を検査し、点検記録を引き継ぐ

どこに相談する?

  • 設備リース会社(契約中の場合)
  • 電気保安協会や電気主任技術者
  • 設備解体の専門業者(PCB処理含む)
  • 不動産管理会社(居抜きの場合)
    など

まとめ

「誰かが何とかしてくれる」と思われがちなキュービクルですが、最後までオーナー責任で管理するのが原則です。

閉店・移転が決まったら、早めに「撤去か譲渡か」を決め、法令と契約内容に沿って進めましょう。
後回しにするとコストもリスクも膨らみます。“残さない・放置しない”が閉店時の大事なポイントです。

キュービクルの設置に迷ったらまずは当社にお問い合わせください!