キュービクルと電気主任技術者って関係あるの?

「設備の修理は電気工事士がやってくれるの?」「自分でちょっと触っても大丈夫?」
高圧受電設備であるキュービクルは、家庭のブレーカーとは違い、作業範囲と資格が法律で細かく決められています。
本記事では、誰がどこまで触れるのかを解説します。

キュービクルは誰でも触っていい設備ではない

キュービクル内部には6,600Vの高圧電流が流れています。
感電や火災のリスクが大きいため、無資格者の作業は法律で禁止されています。

必要な資格とは?

高圧受電設備の作業は、原則として以下の資格者が担当します。

電気主任技術者(第1〜第3種)
→保守・点検・監督を行う責任者。

電気工事士(第一種・認定電気工事従事者)
→高圧配線の接続・切断が可能。

特別教育を受けた作業員
→主任技術者の監督下で一部作業が許可される場合も。

電気工事士でも制限がある

  • 第二種電気工事士では高圧部分の直接作業は不可。
  • 高圧ケーブルの敷設・接続には認定電気工事従事者などの追加資格が必要。

点検作業の例

できる作業例

  • 外観点検(漏電・腐食確認)
  • 機器の締め直し(主任技術者立会い)
  • 低圧側の分電盤点検

無資格ではできない例

  • 高圧遮断器の分解・調整
  • トランスの内部清掃
  • 高圧ケーブルの切断・接続

キュービクルを無資格で触るとどうなる?

  • 電気事業法・労働安全衛生法違反となり、罰則の対象。
  • 感電・火災事故が発生した場合、管理責任者の法的責任が問われる可能性がある。
  • 保険適用外になり、損害賠償が発生することも。

実際の運用

多くの店舗・事業者では、

  • 電気主任技術者と委託契約を結び、点検計画を立てる
  • 高圧工事は専門業者(認定工事業者)に外注する
  • 緊急対応マニュアルを整備し、無資格者が触らないよう教育する

まとめ

キュービクルは有資格者が扱う設備です。
安易に触れることは事故だけでなく、法令違反や多額の損害につながります。

「資格が必要な作業」と「自社でできる確認」の境界を知り、専門家と連携する管理体制を整えることが、トラブル回避の最善策です。

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