第38回 電気にまつわるエトセトラ「電気業界ニュース7」

キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、「電気」に関係するお役立ち情報を伝えていきたいと思います!

今回は、「揚水発電」についてお伝えします。

揚水発電とは?

カーボンニュートラルの実現と電力供給の安定の可能性を高める技術です。
どんな技術かというと、「水力発電」と似ている技術です。
水が落下するエネルギーを電気に変える点が水力発電と同じです。
揚水発電は、水を高い場所へ「くみあげ」、その水を落下させることで発電します。
揚水発電は、需要の少ない夜間の電気を有効活用するために作られました。
夜間の余った電気で揚水ポンプを稼働させておき、多くの電気が必要な日中に水を落下させて電気を作ります。
電気を夜間から日中に「移動させる」とみなされており、この機能が「カーボンニュートラルの実現」と「電力供給の安定」に役立つと考えられています。

再エネの「蓄電池」としての役割

太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは、発電量が天候に左右されるため、需要と供給のバランスをとる「調整力」が必要です。
揚水発電は、この「調整力」になることができます。
「蓄電池」と同じ役割とみられています。

揚水発電の課題?

単体では、「元がとれない」ことです。
揚水発電では水のくみあげ時に約3割のエネルギーロスが発生します。
そのため、くみ上げ時に使った電気料金の1.4倍以上の価格で電気を売らないと単体では事業が成立しないことが課題です。

まだまだ大きな課題がありますね。


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