第36回 電気にまつわるエトセトラ「電気業界ニュース6」

キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、「電気」に関係するお役立ち情報を伝えていきたいと思います!

今回も前回に続き、電動車関連「合成燃料」について詳しくお届けします。

合成燃料のメリットは?

合成燃料(e-fuel)とは、二酸化炭素と水素を原材料として製造する石油代替燃料のことです。
合成燃料はガソリンと成分が近く互換性があり、エンジン車にそのまま使うことができます。

将来的には全ての新車が電動車になるかもしれませんが、今走っている車が全て電動車に代わるのは時間がかかります。合成燃料は既存の車両やインフラを活用でき、導入コストが低いため普及が期待されています。
また、液体燃料なので、長期備蓄が容易で、緊急時に必要な場所に迅速に供給できるという利点もあります。

合成燃料は、ジェット機やトラックなど電動化が難しいものにも使える?

大型のジェット機やトラックは大量のエネルギーが必要で、これを電動化するには大型の電池が必要です。
合成燃料は軽油、灯油、ジェット燃料、重油などの製造にも適しているため、電動化が難しい大型車両でも役立つと考えられています。
航空機で使われている「バイオジェット燃料」と比べ、合成燃料は安定的な原料の確保、大量生産できるという利点があります。
ですので大型の電池よりも現実的です。

合成燃料の欠点は?

合成燃料の製造には、高度な技術やそれを製造する施設が必要になります。
そのため製造コストが高くなる傾向にあります。
また、デメリットとしてエネルギー効率の低さも挙げられます。
現在は開発段階にあり、今後コスト面や製造プロセス面などで、実現するにはさらなる研究と開発が必要になると言われています。

合成燃料はいつから普及する?

2025年に製造を開始、同時にコストを下げていき、2030年代前半~2040年までに商用化する計画があります。

まだまだ課題は多そうですが合成燃料の登場の日も遠くなさそうですね!


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