
キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、キュービクルについての情報や「キュービクル回避」について私が担当した事例などをまじえ詳細をご紹介していきます。
前回までキュービクルの構造についてお伝えしましたが、今回は「キュービクルの種類はどんなものがあるか?」をお伝えしたいと思います。
街中などで注目して見ると小さいものから大きいものまでキュービクルも様々な形をしています。
では、キュービクルの種類を設置場所や構造、用途ごとに見ていきましょう!
設置場所による分類
①屋内キュービクル
建物の中に設置するタイプ
- 屋内なので雨風の影響を受けにくい
- 防水や防塵(ほこり対策)が不要
- 省スペースのビルや工場におすすめ
② 屋外キュービクル
建物の外に設置するタイプ
- 屋外に設置するため、防水・防塵仕様
- 耐久性が高く、過酷な環境でも使用可能
- 工場やプラント、商業施設などに多い
どちらを選ぶべき?
→ 屋外に設置スペースがあるなら屋外型が便利(メンテナンスしやすい)
→ 室内に余裕があれば屋内型も選択肢(天候の影響を受けない)
・異常時に電流を遮断し、設備の損傷を防ぐ
・感電・火災・停電のリスクを軽減する
・ 電力会社や契約者側の機器を保護する
構造による分類
① 金属閉鎖型(メタルクラッドタイプ)
金属の箱でしっかり密閉された構造
- 感電や事故のリスクを低減
- 塵や湿気の影響を受けにくい
- 安全性が高いため、オフィスビルや病院向け
② 開放型(オープンタイプ)
フレーム構造で内部が見える設計
直接メンテナンスしやすいただし、安全対策が必要(感電リスクあり)
工場や変電設備など、専門技術者が常駐する場所向け
どちらを選ぶべき?
→ 安全性重視なら「金属閉鎖型」(ビル・オフィス向け)
→ メンテナンス性重視なら「開放型」(工場や技術者がいる施設向け)
③用途による分類
① 受電キュービクル(電力を受ける)
電力会社からの高圧電力を受け、建物用に変圧する
→一般的なビルや工場、商業施設に必須
② 配電キュービクル(電力を分配する)
受電した電気を複数のエリアや設備に分配する
→工場や大規模な施設で使用されることが多い
③ 動力制御キュービクル(機械や設備を動かす)
モーターやポンプ、空調設備などを制御
→工場やプラント、ビルの機械設備用
④ 計装キュービクル(計測・制御用)
計測機器や制御装置を収納し、プロセス管理を行う
→化学プラントや発電所などで活用
【どのキュービクルが必要?】
→ 一般的な施設なら「受電キュービクル」
→ 大規模施設なら「配電キュービクル」も必要
→ 機械を動かすなら「動力制御キュービクル」
まとめ
✔ 屋内 or 屋外 → 設置環境に合わせる
✔ 金属閉鎖型 or 開放型 → 安全性 vs メンテナンス性
✔ 用途(受電・配電・制御など) → 必要な機能を選択
キュービクルを選ぶ際は、「設置場所」「安全性」「用途」の3つのポイントを意識すると、適切なものを選びやすくなります。
お読みいただきありがとうございました!
次回もキュービクルは必要か?についてお伝えしたいと思います。


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※キュービクル回避ネットを運営する株式会社グローアップは電力会社です。