キュービクルの工事ってどれくらいかかる?
「キュービクルって設置にどれくらい時間がかかるの?」「工事の流れがわからなくて不安」──そんな声にお応えして、この記事ではキュービクルの工事期間や必要な手続き、費用の目安までをわかりやすく解説します。飲食店・工場・商業施設など、出店や改装を控えた方にとって重要な“工期と工程”を解説します。
キュービクル設置の全体スケジュール感
キュービクルの導入には、大きく以下のような工程があります。(※あくまで目安です)
約2〜4週間
約1〜2ヶ月
約1.5〜2ヶ月
約1〜2週間
数日〜1週間
1日
したがって、トータルで約3〜5ヶ月が一般的な目安となります。
なぜそんなに時間がかかるのか?
最大の要因は、“電力会社とのやりとり”と“機器の製作納期”にあります。
- 電力会社は受電点や電線経路の調整、電力量の検証を行う必要がある
- キュービクルは基本的にオーダーメイドで製作される
- 電力会社との申請・承認→電柱工事が必要なケースもある
特に東京電力など大手管内では、繁忙期(夏前・年度末)に申請が集中し、さらに時間がかかる傾向があります。
工事そのものはどれくらい?
実際の現場工事だけに絞ると、以下のような期間です。
1.基礎工事(コンクリート打設など)⇒2~4日
2.配線・接地・接続工事⇒3~5日
3.本体搬入・設置⇒1日
4.試運転・安全確認⇒1~2日
つまり、現場に職人が入るのはトータルで10日間前後です。ただし、他工事(内装、ガス、水道)との調整が必要なため、スケジュール調整が極めて重要です。
工事費用の目安は?
設置費用は以下のような構成になります。(※目安です。容量や設置場所により大きく変動します。)
キュービクル本体 | 300万~800万円以上 |
基礎工事・電気工事 | 100万~300万円以上 |
電力会社申請・設計費 | 数十万~ |
計測器・安全装置類 | 数十万~ |
合計で500万〜1,000万円程度が一般的なレンジになります。
工期が延びる原因とその対策
以下のような点が遅延の原因となりやすいです。
- 電力会社の協議遅れや修正依頼
- 土地や建物構造の制約(耐荷重・防火性など)
- 内装・厨房工事とのバッティング
- 屋外設置時の天候・季節要因
これらを防ぐには、
- 設計段階で電力設備の要否を早期に判断する
- 工務店・電気工事会社・電力会社と“三者連携”で進める
- 施工計画書を作り、週次で進捗管理を行う
店舗のオープンにどう影響する?
よくある失敗例として、 「内装は完成したのに電気が来ない」というケースがあります。
- 電力会社の受電検査が通らず、開店が1〜2週間遅延
- 飲食設備の試運転ができず、品質チェックが間に合わない
そのため、開店の最低2ヶ月前までにキュービクル導入の可否を判断し、申請・発注を済ませることが鉄則です。
まとめ
キュービクル工事には、目に見えない“準備”と“調整”が想像以上に多く発生します。実工事は10日前後でも、全体では3〜5ヶ月のスケジュールが必要です。
事業計画をスムーズに進めるためには、電気設備の判断を建物計画と同時並行で進めることが重要。そして、信頼できる設計・施工・電力調整のパートナーを早期に確保することがカギとなります。
キュービクルの設置に迷ったらまずは当社にお問い合わせください!