キュービクルの種類は?Vol.3

キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、キュービクルについての情報や「キュービクル回避」について私が担当した事例などをまじえ詳細をご紹介していきます。

前回は「屋内キュービクル」についてお伝えしましたが、今回は「屋外キュービクル」について詳しく見ていきたいと思います!外に設置されているキュービクルのことですね。屋内とどのような点が異なるのでしょうか。

屋外キュービクルの主な特徴

屋外キュービクルには、以下のような特徴があります。

屋内に比べて設置が容易

屋外キュービクルは、必要な電力設備をコンパクトにまとめたユニット式の構造を持っているため、従来の受変電設備と比べて設置が容易です。建物内に専用の受変電室を設ける必要がなく、スペースを有効活用できます。

耐候性に優れている

屋外に設置するため、防水・防塵性の高い設計が施されています。外装には耐久性のあるステンレスや耐食性の高い塗装が施された鉄板を使用することが多く、風雨や紫外線による劣化を防ぎます。

メンテナンスが容易

設備が一つのユニットにまとめられているため、点検や修理がしやすいのも特徴です。扉を開けるだけで内部の機器にアクセスできるため、点検作業の負担を軽減できます。

屋外キュービクルのメリット

① コスト削減

屋内に変電設備を設ける場合、建屋の建設費用がかかりますが、屋外キュービクルなら建物内のスペースを節約でき、屋内よりは設備投資を抑えられます。また、ユニット式のため設計・施工の手間も軽減され、工期短縮にもつながります。

② 柔軟な設置が可能

設置場所を選ばず、屋外の空きスペースを活用できるため、新設・増設時のレイアウト変更が容易です。特に工場や物流センターなど、広い敷地内に柔軟に配置できます。

③ 災害時のリスク分散

屋内に変電設備を設置すると、火災や浸水の影響を受ける可能性がありますが、屋外キュービクルなら建物の被害とは別に管理できるため、事業継続のリスクを軽減できます。

まとめ

屋外キュービクルは、省スペース・耐久性・安全性の面で優れた電力受変電設備です。特に新設・改築時のコスト削減や、設置の自由度の高さがメリットとなります。工場や商業施設などで電力設備の導入を検討している方は、屋外キュービクルを選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?

お読みいただきありがとうございました!
次回もキュービクルは必要か?についてお伝えしたいと思います。


キュービクルの設置にお悩みの方、何でもお気軽にご相談ください!

※キュービクル回避ネットを運営する株式会社グローアップは電力会社です。