
キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、キュービクルについての情報や「キュービクル回避」について私が担当した事例などをまじえ詳細をご紹介していきます。
前回「キュービクルの種類はどんなものがあるか?」をお伝えしましたが、今回はその中で触れた「屋内キュービクル」について詳しく見ていきたいと思います!
屋内キュービクルの特徴
屋内キュービクルには、以下のような特徴があります。
① 設置場所が屋内(室内)である
- 建物の内部、専用の受電室(キュービクル室)に設置される。
- 屋外に比べて風雨や直射日光の影響を受けにくい。
② 防塵・防湿対策が必要
- 屋内とはいえ、ほこり・湿気によるトラブルを防ぐための対策が必要。
- エアコンや換気設備を導入し、適切な温度管理を行うことが推奨される。
③ 設備の安全性が高い
- 屋外と比べて不審者の侵入やいたずらのリスクが低い。
- 風雨による絶縁劣化が起こりにくく、機器の寿命が比較的長い。
④ 保守・点検がしやすい
- 建物内にあるため、悪天候の影響を受けずに安定した保守点検が可能。
- ただし、定期的な点検・清掃が重要であり、特にほこりの蓄積には注意が必要。
屋内キュービクルの主な構成機器
屋内キュービクルには、以下のような主要機器が組み込まれています。
機器名 | 役割 |
高圧受電盤 | 電力会社からの高圧電力を受け取る装置 |
変圧器(トランス) | 高圧電力を低圧(100V/200Vなど)に変換 |
高圧開閉器(LBS・VCB) | 電気の開閉を制御し、過電流などの異常時に遮断 |
保護リレー | 過電流や地絡(漏電)を検出し、事故を防止 |
計器盤(メーター) | 電圧・電流・電力量を測定 |
屋内キュービクルのメリット・デメリット
メリット
- 天候の影響を受けにくい → 雨風・直射日光による劣化が少ない。
- セキュリティが高い → 施錠管理しやすく、不正アクセスを防げる。
- 保守・点検がしやすい → 雨や雪の日でも安全に作業ができる。
デメリット
- 設置スペースが必要 → 建物内に専用の受電室を確保する必要がある。
- 冷却・換気対策が必要 → 熱がこもるため、適切な温度管理が重要。
- 初期コストが高い場合がある → 屋外設置に比べて、建築工事の費用がかかることがある。
まとめ
屋内キュービクルはこんな施設におすすめ!
屋内キュービクルは、ビル・商業施設・病院・工場など、屋内に受電設備を設置できる環境に最適です。特に、電気設備の安全性や耐久性を重視する施設に適しており、天候や外部環境の影響を受けにくいことが大きなメリットです。
一方で、適切な換気や防塵対策が必要となるため、設計時には十分な検討が求められます。設備導入の際は、施設の電力需要や設置環境を考慮し、最適な仕様を選定することが重要です。
屋内キュービクルの導入を検討している場合は、専門の電気設備業者に相談し、最適な設計・設置計画を立てることをおすすめします。
お読みいただきありがとうございました!
次回もキュービクルは必要か?についてお伝えしたいと思います。


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※キュービクル回避ネットを運営する株式会社グローアップは電力会社です。