キュービクルと電力量計ってセットなの?~仕組みと設置位置を正しく理解する~

「キュービクルに電力量計って付いてるの?」「どこで電気の使用量を計るの?」
電気代の計算に欠かせない「電力量計(メーター)」。実は高圧受電設備の場合、キュービクルとセットで運用されます。
本記事では、仕組みや設置場所、点検のポイントを整理します。

電力量計の役割とは?

  • 電力会社が供給した電気の使用量を計測するためのメーター
  • 高圧受電では「高圧電力量計」がキュービクルに組み込まれる
  • 低圧設備では分電盤ごとに複数のメーターを設置することも

設置位置はどこ?

  • 高圧電力量計は供給点に最も近い場所に設置される
  • 通常はキュービクル内部、計器室に収納される
  • 外付け型で防水ボックスに収めるケースもあり

電力量計の管理は誰がする?

  • メーター自体は電力会社の資産
  • 設置・交換・検針は電力会社が実施
  • キュービクル所有者(需要家)はメーター周辺の保護管理責任を負う

定期交換が必要?

  • 電力量計には有効期限があり、期限切れのメーターは使用できません。
  • 経年で測定誤差が出ないよう、検定付きメーターを使う
  • 検針結果に誤差があると追加請求・返金トラブルに発展することも

複数メーターになる場合

  • テナントビルや複合施設では、供給電力を分割して各テナント用に分電する
  • その場合は高圧メーター+低圧メーターの2段階計測
  • 需要家間での請求トラブルを防ぐため、管理会社が一括で管理するケースが多い

点検のときに注意すること

  • メーター本体は電力会社が管理するが、周辺の配線・接続部の劣化は需要家の責任
  • 配線カバーが外れていないか、雨水が侵入していないかを点検
  • メーター交換時に電源一時停止が必要な場合があるので、計画的な調整が大切

太陽光や自家発電を導入する場合

  • 余剰電力の売電には双方向電力量計が必要
  • 逆潮流対応の連系協議を電力会社と行う
  • メーターの増設や仕様変更で費用が発生することも

まとめ

キュービクルと電力量計は切っても切れない関係です。
正確な電力量管理は、電気料金のトラブル防止とエネルギーコストの最適化につながります。

設置場所と管理責任を理解し、メーター周辺の環境整備も含めて“設備の一部”として考えることが、安心のポイントです。

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