キュービクルは必要?vol.2

キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、キュービクルについての情報や「キュービクル回避」について私が担当した事例などをまじえ詳細をご紹介していきます。

前回の最後に「本当にキュービクルは必要?」という内容を記載しましたが、今回はこちらについて掘り下げたいと思います。

キュービクルは本当に必要?その必要性と選択のポイント

前回のおさらいを含め、詳細に見ていきたいと思います。
キュービクル(高圧受電設備)は、工場やビル、商業施設などの大規模な建物で使用される電気設備です。高圧の電力を受電し、施設内で使える低圧に変換して供給する役割を担っています。
しかし、「キュービクルは本当に必要なのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、キュービクルの必要性や導入のメリット・デメリット、選択のポイントについて詳しく解説します。

キュービクルの役割とは?

キュービクルは、高圧の電力(6,600V)を受電し、トランス(変圧器)で低圧(200Vまたは100V)に変換して、施設内の設備や機器に供給します。
(キュービクルについての詳細はキュービクルとは?をご覧ください)
主に以下のような施設で導入されています。
工場や大型商業施設
オフィスビルやマンション
医療施設や学校 など

キュービクル導入のメリット

・電力使用量が多い施設では、コスト削減効果が大きい
・安定した電力供給
高圧で受電することで、停電や電圧低下などのトラブルが起きにくく、安定した電力供給が可能です。

キュービクル導入のデメリット

・初期費用が高い
キュービクル本体の購入費用や設置工事費が数百万円〜数千万円かかります。
・維持管理が必要
法律で定期点検やメンテナンスが義務付けられており、専門の電気主任技術者の選任が必要です。
・スペースの確保
設置にはある程度のスペースが必要になるため、敷地が限られている場合は難しいことがあります。

キュービクルはどんな場合に必要?

以下の条件に当てはまる場合、キュービクルの導入が検討されます。
契約電力が50kW以上(※法律上、高圧受電が必要)
・電力供給の安定性を重視する施設

逆に、契約電力が50kW未満の小規模な店舗やオフィスであれば、低圧受電の方が初期費用・維持費が抑えられるため適しています。

キュービクルの導入を検討する際のポイント

コスト比較:キュービクルの導入費用・維持費と、低圧受電での電気料金を比較します。
スペースの確認:設置スペースや安全対策の確保が可能かを確認します。
メンテナンス体制の構築:定期点検や緊急時対応の計画も重要です。

まとめ

キュービクルは、電力消費が多い施設には非常に有効な設備ですが、初期費用や維持管理の負担も考慮する必要があります。施設の規模や用途、電気使用量を総合的に判断して導入を検討しましょう。
キュービクルの導入にお悩みの方や電力コストの最適化について専門的なアドバイスが必要であれば、ぜひ一度お問い合わせください。

お読みいただきありがとうございました!
次回もキュービクル回避についてお伝えしたいと思います。


キュービクルの設置にお悩みの方、何でもお気軽にご相談ください!

※キュービクル回避ネットを運営する株式会社グローアップは電力会社です。