小規模店舗における「低圧契約」と「高圧契約(キュービクル設置)」のコスト比較

キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、キュービクルについての情報や「キュービクル回避」について私が担当した事例などをまじえ詳細をご紹介していきます。

今回は小規模店舗(10~30坪)における「低圧契約(いわゆる普通の電気契約)と高圧契約(キュービクル設置)」のコスト比較を中心にお伝えしたいと思います。
パン屋やカフェなどの小規模店舗では、その選択がランニングコストや初期費用に大きく関わってきます。

「低圧契約」と「高圧契約」の違いとは?

契約種別内容主な利用先特徴
低圧契約電圧100Vまたは200V、契約電力50kW未満一般家庭、小規模店舗工事が簡単・初期費用が安い
高圧契約電圧6000V、契約電力50kW以上工場、大型商業施設、中型ベーカリー月々の電気単価が安いが、設置費用が高い

※低圧と高圧についてはこちらにも詳しく説明しています。キュービクルとは?

比較①:初期費用

項目低圧契約高圧契約(キュービクル)
引込工事数万円~数十万~
受電設備(盤など)コンパクト(壁付け)キュービクル設置:約400万~
主任技術者不要外部委託:約20万円/年

比較②:月々の電気代(ランニングコスト)

同じような電力量を使った場合の、月額モデルケース(契約電力60kW、使用電力量8,000kWh/月)を比較してみます。
高圧契約は、「基本料金が高く、電力量単価が安い」ので使用量が多いとお得になります。

項目低圧契約高圧契約
基本料金0円(従量性)約1200円/kW×60kW=72,000円
電力量料金高め(単価約30円/kWh)
→約24万円
安め(単価約18円/kWh)
→約14.4万円
月額合計約24万円約21.6万円

※あくまでモデルケースです。電力会社によって金額は異なります。

まとめ

規模の目安契約ポイント
消費電力 〜40kW程度低圧契約初期費用が格安/手続きが簡単/柔軟性がある
消費電力 50kW以上高圧契約(キュービクル)ランニングコスト重視で長期運営向き。ただし初期費用と管理費がネック。

キュービクルの設置は、設置スペースと維持管理体制も必要なため、店舗面積・機器の消費電力・将来の拡張予定をふまえて検討しなければなりません。

当社の「キュービクル回避サービス」は、50kWを超えてしまった場合でも、電子ブレーカーを用いて低圧受電にすることでキュービクルを回避します。

設備容量が50kWを超えてしまったがキュービクルの設置する予算もスペースもない
ベーカリー+カフェ併設などで業務用機器が多いから電力が高圧になりそう、でも初期費用を抑えたい

上記のような事案が発生したら一度当社にご相談いただければキュービクル回避が可能かを診断させていただきます!

比較項目低圧契約高圧契約(キュービクル)
初期費用安い高い(数百万~)
月額電気代高め安め
管理の手間少ない多い(点検・委託など)

「電気料金の単価」だけに目を奪われず、初期費用・点検費・管理体制を含めたトータルコストで判断するのがポイントです。

お読みいただきありがとうございました!


キュービクルの設置にお悩みの方、何でもお気軽にご相談ください!

※キュービクル回避ネットを運営する株式会社グローアップは電力会社です。