
キュービクル回避の担当、丸山です。(国家資格:第二種電気工事士)
こちらでは、キュービクルについての情報や「キュービクル回避」について私が担当した事例などをまじえ詳細をご紹介していきます。
まず最初にキュービクル回避を知る前に「キュービクル」について詳細をお話したいと思います。
キュービクルとは?
キュービクルとは「高圧受電に必要な設備」です。
キュービクルは、電力会社との電気供給契約が50kW以上になる時に電気を受電するために必要となる設備なので、電気を多く使用する施設に設置されています。
高圧(6600V以上)で受電しても、電気を使う設備が100V及び200Vになるため、変圧が必要になります。
高圧で受電した電気を低圧に変換するための設備がキュービクルです。
キュービクルの正式名称は「キュービクル式高圧受電設備」です。
( もっと詳細を知りたい方は「キュービクルとは?」をご確認ください。)
▼このような設備を町で見かけたことはないでしょうか?ビルや学校、屋上の上などに設置されていることが多いです。












キュービクルの設置費用はどれくらい?
キュービクルの設置費用は、キュービクル代だけで約300万円します。
これに、設置工事などを含めると安くとも450万円程はかかります。
私がこれまで担当した店舗では見積もりで1000万円近くかかると言われた方もいました。
そこまで高額になってしまった理由は、上の写真を見て分かるようにキュービクルは設置スペースの確保が必ず必要になります。床の補強や新たに土地の確保などしなければ場合もあり、高額になるケースも多いです。
本当にキュービクルは必要?
上記でも説明した通り、設備合計50kW以上を超えるとキュービクルは必要です。
ただ、この設備合計は「導入設備をずっと使い続ける前提」に算出されることが多いです。
パン屋さんの事例で言うと、ずっと空調をつけ、1日中オーブンを使用し、そのほかの電化製品もずっと使用した時の単純計算の合計が契約電力になるということです。
▽左が設備の総容量で契約内容を決定した場合。右が使用電力実績見合いでの契約容量を決定したものです。


上記を見ていたければ設備の総容量は大幅に抑えられることが分かりますよね。
今は、昔に比べ電化製品全般がインバーターの搭載や省エネになっているため、容量が大きな機器だからといっても大きな電流を流し続けるわけではありません。
このことから分かるように電気供給契約50kW以上だからと言って全ての施設や事業所でキュービクルが必要となるわけではありません。
お読みいただきありがとうございました!
次回もキュービクルは必要?についてお伝えしたいと思います。


キュービクルの設置にお悩みの方、何でもお気軽にご相談ください!
※キュービクル回避ネットを運営する株式会社グローアップは電力会社です。